■これからは時間マーケットの時代、時間を制することが勝機を得る
今、時間を有効に活用することがビジネスパーソンの必要条件となり、「時間マーケット」が重要になってきている。「深夜や早朝の時間帯にお客様がいるわけがない。」などと、営業時間の古い固定観念にとらわれていたら、ビジネスはできない。早朝や深夜など、今まで経営者が考えてこなかった時間帯を活用して成功している事例がたくさんある。お客様が必要とする時間に、必要とされる商品やサービスを提供する視点があれば、時間の有効活用が可能になる。今まで見過ごしてきた時間帯こそ、新しいマーケットの可能性があり、ビジネスチャンスが期待できる。
■国際化、ネット時代、ライフスタイルの多様化で時間ビジネスが拡大する
時間マーケットが大きなビジネスチャンスになった背景の一つには、わが国の国際化があげられる。世界の国とビジネスを展開していると、世界の時間でビシネスをする必要が出てくるからだ。また、ネット時代が時間概念を変えさせている。少しでも早い情報の提供が新しいビジネスをもたらすからだ。かつては新聞の夕刊は重要な情報源だった。今やテレビ、ラジオからの情報、もっと早いネットからの情報で新聞の夕刊はニュースとしての情報価値が低下してしまっている。ネットでは素早い情報提供が大きな価値を持っている。まさに、時間との戦いがある。さらに、働く主婦が増えたこと、多忙なビジネスパーソンが増えたことで、時間を有効に活用する必要性が高まっていることなども起因している。まさに、これからは時間マーケットが注目される時代と言える。
では、どんな時間が活用できるか。1日24時間しかない。と考えるとビジネスは生まれない。時間の発想を変えることで、新しい時間価値を生む。生活者の目線でその時間をいかに有効に活用するかがビジネス活用のヒントになる。
★早朝時間の活用
朝の時間活用が話題になっている。それは、人間の体調として朝が最も良いことがあげられる。朝型人間がもてはやされている。朝は集中して学習が可能だからだ。朝型は効率よく仕事ができるので、朝型を進める出版物も多い。シニアは目覚めが早く、ラジオ体操を励行している元気なシニアも多い。朝散歩にでるシニアも多い。朝時間.JPというサイトも人気だ。朝をテーマにした時間活用には下記のものがある。
●朝食メニュー提案、●朝型ライフスタイル提案、●早朝セミナー、●早朝ミーティング、
●朝食セットプラン、●朝専食品販売などhttp://www.asajikan.jp/
★昼から夕刻時間の活用
朝に比べると昼から夕刻は中途半端になる。ここにもビジネスの可能性がある。時間的には、昼と午後の3-5時ごろがビジネスチャンスとなる。お店の販売が低下する時間を拡販に結び付ける提案、効率が低下するビジネスパーソンへのお助け提案もある。夜のビジネスに早割タイムとしても重要になる。
●バイクングなどランチタイム活用、●午後の仮眠サービス、●午後のマッサージ、●5時からサービス、●早割サービスなど
★深夜時間の活用
夜のビズネスは午後8時から10時が最盛時間となる。その後、急にお客様の来店が減少するための対策が必要になる。お店の営業時間が9時ごろには終了すると、24時間働いている人や深夜に勤務している人へのサービスができなくなる。ここにも、ビジネスチャンスが出てくる。
●深夜割引による需要促進、●深夜営業、●深夜バス、●深夜のディスカウント、●惣菜類など簡単食材販売など
★24時間営業、早期対応、期限ぎりぎり対応、時間限定、時間短縮、個人別時間活用提案など
都会では24時間営業が増えている。24時間営業の小型スーパーで新鮮な野菜を買う、単身層も多い。時間指定割引、時間短縮ビジネスもこれから伸びる。また、賞味期限ぎりぎり割引も不況の中で人気だ。個人によって重要時間帯が異なることも新しい時間ビジネスの切り口となる。まだまだ時間は活用できる。 ネット通販でも、時間限定割引策が採用されている。●24時間営業スーパー、●賞味期限ぎりぎり割引、●時間指定・限定割引、●時間短縮など
●「記念日」提案で新しい需要創造を
新しい記念日提案によって、これまでになかった新しい需要創造することができる。バレンタインデー、ホワイトデー、父の日、母の日、敬老の日、孫の日、緑寿(数え66歳になる時に祝うもの)など、記念日を使って、プレゼント需要など新規需要を開拓した事例がいくつもある。
わが国には、日本記念日協会がある。この協会では記念日文化の発展を願い、従来からある記念日はもちろん、新たに誕生した記念日についても登録制度を実施している。
団体、企業、個人で独自の記念日を登録したい方は、記念日の名称・日付・由来などの必要事項を所定の申請書に書いて申し込むと新しい記念日設定ができる。協会に登録することで、社会的な信頼性が確保できるとともに、協会が実施するPRに便乗することも可能だ。
●「知られていない記念日を活用した施策のヒント」
すでにあるものの、まだあまり知られていない記念日を活用し、生活者の潜在需要を喚起することで、新しい市場を育てていくことができる。
例えば、「さくらの日」(3/27)花見需要をはじめ、さくら色商材のフェアを実施する。 スイーツ、菓子などの商材を取り上げる。 3×9(さくら)=27の語呂合せと、72侯のひとつである「桜始開」が重なる時期でもある。
「しろの日」(4/6)「くろの日」(9/6)、白、黒色をテーマにしたMD展開を実施する。白の場合、白系の食品(乳製品・白ワイン)をはじめ、美白化粧品、白物家電などや、ホワイトカレー等、新メニューにも注目する。
「恋人の日」(6/12)親子の日」(7月の第4日曜日) 恋人の日は恋人同士へのペア販売、ギフトなどで訴求する。 親子の日は、親子で作るメニュー提案や親子で楽しむゲーム、イベントを実施することで需要喚起ができる。
「100円玉記念日」(12/11)は菓子や菓子パン、パーティーグッズなど、ワンコインで訴求する。不況で価格訴求が重要な時期なので、100円玉記念日は大いに活用できる。
「ビヤホールの日」(8月4日)を活用して、ビールにちなんだイベントを行い、需要の活性化を行っているお店もある。
●「新たな記念日を創造し、需要創造する」
自社商品にふさわしい新たな記念日を設定し、記念日を活用することで、新しい需要創造が可能になる。例えば、今年、左利きの日が2月10日に誕生した。左利きグッズを通じて左利きグッズの使いやすさと、楽しさを知ってもらうことを目的に、2月10日を、「0(=レ)2(=フ)10(=ト)=レフト=左利き」という語呂合わせから「左利き用グッズの日」とした。その記念してイベント開催るすなど、左利き商品の販売促進に貢献している。
●「記念日」提案活用のメリット
1.新規需要を創造することができる
最大のメリットは、記念日に合わせて、新しい需要を創造することができる。
2.話題づくりができる
PR効果も大きい。イベントなどを通して話題を提供することができる。
3.継続的なイベントとすることができる
一度実施すれば、毎年、継続的に実施することができる。
その記念日が社会に定着すれば、大きな需要促進になる。