■日本通信販売協会調べで08年度の通販利用額が4兆円超に
日本通信販売協会は08年度の通信販売の利用額が推計で4兆1400億円になったと発表。前年比6.7%増で10年間、続けて伸びている。好調の理由は「ネット通販」で、同協会によると、ネット通販は、携帯電話から申し込む利用者も増加しており、家電製品や書籍に加え、衣料品や雑貨、食品などをネットで買う件数も増えている。推計は、同協会加盟の約490社の売上高に、販売実績などを公表している非加盟の約100社の分を足した値。
(ビジネス活用のコメント:ネット通販では、一般商品が購入され、これまで主流だった通販向け商品から扱い商品が拡大、一般家庭に定着しつつあることを意味している。ネット通販売り上げは、経産省調べによる消費者向け電子商取引市場規模が07年、5兆3,440億円というデータもあり、急速に拡大している。経産省では、その実態調査に乗り出す。調査は10月に1カ月間かけ、08年度の商品別の売上高、決済方法、配送方法、参入時期などを聞く。)
http://www.jadma.org/pdf/press/press_090820.pdf
■会員急増「割引クーポン」の威力 外食各社「ケイタイサイト」で配布
飲食店などの外食産業が携帯サイトを使って「割引クーポン」を配布し、お客を囲い込む動きが活発になってきている。通常料金の半額や、飲食代の総額から10%以上も割引になる特典などがある。不況下の冷え込んだ消費者心理を刺激し、会員は大幅に増えている。日経MJによれば、日本マクドナルド1300万人、日本KFJ300万人、すかいらーく230万人など、外食産業各社ともかなりの登録会員数をもっている。登録メンバーには、各種の割引クーポンが配信されるなどの特典があり、有効に活用されている。
(ビジネス活用のコメント:パソコンに比べ、ケータイは外出時に保有されているため、クーポン券がすぐ使えるメリットがある。とくに、女子学生などの若者に使用率が高いケータイ利用者と外食産業の顧客とマッチする可能性が高いため、今後、ますます、ケータイの販促活用が増える。)
■折込チラシ半額の文字に目がいく女性が3分の2もいる
朝日大学マーケティング研究所が、09年4月に、首都圏で20代から60代の女性に調査した折込チラシに関するWeb調査によると、「半額」という文字につい目がいく人が3分の2にもなることがわかった。「つい目がいく折込チラシ」には、「『半額』という文字がある」ものに目がいくと答えた人が最高の66.8%。その後に「『大処分』『売り尽くし』という文字がある」(56.2%)、「文字が大きい」(53.6%)と続く。主に見ている折込チラシのジャンル、種類に関しては、最も多かったのが「食料品」で92.8%。次いで「生活雑貨・日用品」(85.6%)、「家電・電化製品」(60.1%)の順だ。
(ビジネス活用のコメント:女性の折り込みチラシへの視線は、お買い得情報の収集にある。日常の買い物である食料品、生活雑貨・日用品などのお買い得商品を血眼になって探している。そうした心理に叶う、チラシづくりが必要だ。) http://www.asahi-bplan.com/marketing/data/0904.pdf
■社員が「体験談」捏造か 「アトピー効果化粧品」事件
化粧品販売会社「ラバンナ」がアトピー性皮膚炎に効く化粧品と偽り、医薬品成分のステロイドを含むクリームを販売した薬事法違反事件で、同社が組織的に患者の「体験談」を捏造していた疑いがもたれている。患者が意見交換するインターネットの交流サイトに同社員が「かゆみ知らずの生活を送れるようになった」「アトピーが完治した」「かゆみも赤みもひいた」などの体験談を書き込み、男性社員が乳児の母親になりすますこともあったようだ。
(ビジネス活用のコメント:化粧品や医薬品の販売には、薬事法の厳しい規制がある。だから生活者が安心して商品を購入できるわけだ。Webを使っての社員の書き込みなどの「やらせ」は許せない。同様の可能性が他の企業にも、ありそうな感じを生活者に与えるこの事件は、生活者の不安をつのり、せっかく伸びつつあるWeb販売に水を差すことにつながりかねない。生活者のこうした不安を除去し、安心感をもたせる対策も販売側には必要となる。)
●100万杯を0円でマックコーヒーを無料に。PRと集客効果を狙う
マクドナルドは、関東地区で「100万杯を、0円で」と銘打ち、7月24日から30日の1週間限定で、朝8~9時の1時間、コーヒー無料キャンペーンを行った。コーヒーのホット、またはアイスでSサイズの1杯限定での実施である。08年に発表した「買いたいコーヒーNO.1はどこ?」(オリコン調べ)で、スターバックス、ドトールなどに差をつけ、1位に輝いたマクドナルドのオリジナルコーヒー。そのコーヒーが1時間限定ながら、1週間無料で楽しめるキャンペーンとなった。朝8~9時の1時間だけの実施であるが、通勤時間に重なる時間帯ということで、話題づくりを狙った。
(ビジネス活用のコメント:不況の中でも、成長続けるマックは、PR戦略が上手だ。広告費を使わないで多くの媒体にニュースとして取り上げられた。また、時間限定とすることで、その時間に集中的に集客が可能になる。さらに、ついで買いが期待できる。)
●ブロガー限定の製品説明会を開催する企業が増加している
ブロガー限定の説明会や映画試写会を行う企業が増えてきている。ブロガーにお金は出さず、生活者目線で「ありのままに書いてもらいたい」というのが狙いだ。
今や、ブロガーは総務省調べで、今年1月末で2695万人にもなる。人気ブロガーが企業の新商品をブログで紹介すると売り上げが急上昇する現象もあり、「口コミ広告」などブログの市場規模は08年度で160億円と推計された。ブログは、商品の売れ行きをも左右する「メディア」に成長している。
企業は、報酬を出さないことを前提に、ブロガーを集め新商品の説明会や映画の試写会を行っている。新聞記者や雑誌記者が記事を書くのと同じように、ブロガー独自の視点で記事にしてもらうというのが狙いだ。
(ビジネス活用のコメント:ブロガーを活用することで大きなPR効果が期待でき、この手法はますます広がる。ただ、気をつけなくてはならないのは、やらせや悪いコメントが出ないような細やかな配慮が必要となる。)
●百貨店87社259店舗が初の共同販促キャンペーン
日本百貨店協会に加盟する87社259店舗が2009年10月1~31日、初めてとなる共同販促キャンペーンを行う。売上げが軒並み前年比2ケタ減と落ち込むなか、業界が一丸となって来店促進と売上拡大を目指すものである。テーマは「百貨店を遊ぼう!」。キャンペーンの内容は川柳の募集と展示、「デパ地下」のイチ押しグルメプレゼント、アパレルブランドのクーポン券プレゼントなど、3つのコアイベントがある。
他業態にない「百貨店業態の独自性」や百貨店に対する「市場の期待感」がどのような点にあるかを見極め、企画に反映するとしている。さらに、アパレル業界やクレジット業界などにも、参加を呼びかけ、事業拡大をすることで、社会的気運を高めるとしている。(ビジネス活用のコメント:ポイントは3つある。1つは、百貨店業界生き残りのために、業界が一段となって、共同販促キャンペーンを実施することだ。2つは、統一標語「百貨店を遊ぼう!」というものだ。「売り」ではなく、「遊ぶ」としたところが良い。3つは、事業拡大を狙う点で、周辺重要を拡大することで、全体需要の拡大を狙う点が期待できる。http://www.depart.or.jp/common_press_release/list/1
●航空各社のシニア向け割引運賃が好評である
航空各社が4月から投入している、シニア層向けの割引運賃が好評だ。平日休日関係なく利用が見込め、景気の影響を受けにくいシニア層を取り込むものだ。定額給付金の支給額を意識した値段設定の特別運賃を投入したり、従来のシニア対象運賃を値下げしたりするなどして訴求したところ、予約、利用状況とも好調という。
全日本空輸4~6月設定のシニア層向けの新運賃「シニア空割」は、一律片道9千円。搭乗日に満65歳以上のANAマイレージクラブ会員であることが利用条件、しかも、事前予約ができないなど制約は多いものの、自由時間の多いメリットが大きい。
また、65歳以上を対象に普通運賃の約25%を割り引く予約可能な運賃「シニア65割引」についても、4月1日~6月30日搭乗分を値下げし、多くの路線を片道1万2千円で利用できるようになった。日本航空の「シルバー割引」、エア・ドゥ「DOシニア60」、スターフライヤー「スターシニア」も1万2千円を意識した価格設定となっており、シニアの利用促進に積極的だ。
(ビジネス活用のコメント:不況の影響を受けにくい年金受給者であるシニアは、自由時間が多く、旅行需要には必要不可欠だ。全日空の一律片道9千円は究極の航空運賃といえる。他の業種も、シニア層の獲得が不況克服の課題と言える。)