●100万杯を0円でマックコーヒーを無料に。PRと集客効果を狙う
マクドナルドは、関東地区で「100万杯を、0円で」と銘打ち、7月24日から30日の1週間限定で、朝8~9時の1時間、コーヒー無料キャンペーンを行った。コーヒーのホット、またはアイスでSサイズの1杯限定での実施である。08年に発表した「買いたいコーヒーNO.1はどこ?」(オリコン調べ)で、スターバックス、ドトールなどに差をつけ、1位に輝いたマクドナルドのオリジナルコーヒー。そのコーヒーが1時間限定ながら、1週間無料で楽しめるキャンペーンとなった。朝8~9時の1時間だけの実施であるが、通勤時間に重なる時間帯ということで、話題づくりを狙った。
(ビジネス活用のコメント:不況の中でも、成長続けるマックは、PR戦略が上手だ。広告費を使わないで多くの媒体にニュースとして取り上げられた。また、時間限定とすることで、その時間に集中的に集客が可能になる。さらに、ついで買いが期待できる。)
●ブロガー限定の製品説明会を開催する企業が増加している
ブロガー限定の説明会や映画試写会を行う企業が増えてきている。ブロガーにお金は出さず、生活者目線で「ありのままに書いてもらいたい」というのが狙いだ。
今や、ブロガーは総務省調べで、今年1月末で2695万人にもなる。人気ブロガーが企業の新商品をブログで紹介すると売り上げが急上昇する現象もあり、「口コミ広告」などブログの市場規模は08年度で160億円と推計された。ブログは、商品の売れ行きをも左右する「メディア」に成長している。
企業は、報酬を出さないことを前提に、ブロガーを集め新商品の説明会や映画の試写会を行っている。新聞記者や雑誌記者が記事を書くのと同じように、ブロガー独自の視点で記事にしてもらうというのが狙いだ。
(ビジネス活用のコメント:ブロガーを活用することで大きなPR効果が期待でき、この手法はますます広がる。ただ、気をつけなくてはならないのは、やらせや悪いコメントが出ないような細やかな配慮が必要となる。)
●百貨店87社259店舗が初の共同販促キャンペーン
日本百貨店協会に加盟する87社259店舗が2009年10月1~31日、初めてとなる共同販促キャンペーンを行う。売上げが軒並み前年比2ケタ減と落ち込むなか、業界が一丸となって来店促進と売上拡大を目指すものである。テーマは「百貨店を遊ぼう!」。キャンペーンの内容は川柳の募集と展示、「デパ地下」のイチ押しグルメプレゼント、アパレルブランドのクーポン券プレゼントなど、3つのコアイベントがある。
他業態にない「百貨店業態の独自性」や百貨店に対する「市場の期待感」がどのような点にあるかを見極め、企画に反映するとしている。さらに、アパレル業界やクレジット業界などにも、参加を呼びかけ、事業拡大をすることで、社会的気運を高めるとしている。(ビジネス活用のコメント:ポイントは3つある。1つは、百貨店業界生き残りのために、業界が一段となって、共同販促キャンペーンを実施することだ。2つは、統一標語「百貨店を遊ぼう!」というものだ。「売り」ではなく、「遊ぶ」としたところが良い。3つは、事業拡大を狙う点で、周辺重要を拡大することで、全体需要の拡大を狙う点が期待できる。http://www.depart.or.jp/common_press_release/list/1
●航空各社のシニア向け割引運賃が好評である
航空各社が4月から投入している、シニア層向けの割引運賃が好評だ。平日休日関係なく利用が見込め、景気の影響を受けにくいシニア層を取り込むものだ。定額給付金の支給額を意識した値段設定の特別運賃を投入したり、従来のシニア対象運賃を値下げしたりするなどして訴求したところ、予約、利用状況とも好調という。
全日本空輸4~6月設定のシニア層向けの新運賃「シニア空割」は、一律片道9千円。搭乗日に満65歳以上のANAマイレージクラブ会員であることが利用条件、しかも、事前予約ができないなど制約は多いものの、自由時間の多いメリットが大きい。
また、65歳以上を対象に普通運賃の約25%を割り引く予約可能な運賃「シニア65割引」についても、4月1日~6月30日搭乗分を値下げし、多くの路線を片道1万2千円で利用できるようになった。日本航空の「シルバー割引」、エア・ドゥ「DOシニア60」、スターフライヤー「スターシニア」も1万2千円を意識した価格設定となっており、シニアの利用促進に積極的だ。
(ビジネス活用のコメント:不況の影響を受けにくい年金受給者であるシニアは、自由時間が多く、旅行需要には必要不可欠だ。全日空の一律片道9千円は究極の航空運賃といえる。他の業種も、シニア層の獲得が不況克服の課題と言える。)